「みなづちAI」はリンクフリーです。リンクを行う場合の許可や連絡は不要です。引用する際は、引用元の明記と該当ページへのリンクをお願いします。
ChatGPTの広告が日本で正式提供に。ただし6月から出ていた

みなづちです。
米国時間2026年8月11日、OpenAIの記事に一段落が追加されました。
Update on August 11, 2026: ChatGPT Ads has now launched in the United Kingdom, Mexico, Brazil, Japan, and South Korea.
日本語版はこうです。
2026年8月11日更新:ChatGPT 広告は、英国、メキシコ、ブラジル、日本、韓国で提供を開始しました。
日本が入っています。ChatGPTに広告が出る、という話です。
ただし、書きながら手が止まりました。日本ではすでに6月から広告が出ています。OpenAIの日本法人が6月19日に「日本でも広告表示テストを始めた」と発表しており、国内メディアも同日午前に報じています。
さらに調べると、もう1つ引っかかる点が出てきました。日本で提供が始まったはずなのに、公式ヘルプには「広告の管理機能は米国のユーザーのみ」と書かれたままなのです。
本記事では、以下のポイントから解説します。
- 日本での配信開始が6月19日で、8月11日は別の告知だったこと
- ページの見出しが今も「テスト」のままであること
- 広告を消す機能の提供地域が、公式内で食い違っていること
- 月1,400円のGoプランでは広告を消せない設計になっていること
- 広告を切ると、メッセージ数だけでなく画像生成も使えなくなること
結論:8月11日は正式提供の告知で、日本の配信は6月19日から

まず記事全体の結論からお伝えします。押さえておきたいのは、8月11日は日本で広告が始まった日ではないという点です。
日本での経緯を並べます。
| 日付 | 何が起きたか |
|---|---|
| 6月10日 | OpenAIが日本のユーザーにメールで通知。プライバシーポリシー改定の発効日を6月22日と告知 |
| 6月11日 | 国内メディアが「6月22日開始へ」と報道 |
| 6月18日 | 日本経済新聞が18時に報道。同日18時25分に電通デジタルが取り扱い開始を発表 |
| 6月19日 | OpenAI日本法人が「日本でも広告表示テストを始めた」と発表 |
| 6月22日 | プライバシーポリシー改定が発効 |
| 8月11日 | 記事に「提供を開始しました」の一段落が追加される |
実際の配信開始は6月19日です。8月11日は、2月9日公開の記事に4つ目の追記が入った日にあたります。
そしてもう1つ。この記事のタイトルは今も「Testing ads in ChatGPT」、日本語版は「ChatGPT での広告のテスト」のままです。OpenAIはテストの終了を宣言していません。
筆者の視点:日付が食い違って見えたのは起点が抜けていたから

この件を追う中で、見立てが二度変わりました。ここではその過程を書きます。
6月19日と6月22日で、報道が割れていた
日本での開始日を調べ始めたとき、2つの日付が出てきました。
6月11日の報道は「6月22日開始へ」と書いています。ところが6月19日の報道は「日本でも始めたと発表した」と書いている。3日ずれています。
最初は、どちらかが誤りだと考えました。報道の食い違いとして記事に書こうとしたわけです。
起点をたどったら、食い違いではなかった
さかのぼると、両方とも正しいことが分かりました。
6月10日に、OpenAIが日本のユーザーへメールを送っています。日本向けプライバシーポリシーの改定を6月22日に発効する、という内容です。6月11日の報道は、この通知をもとに「6月22日開始へ」と書いていました。
一方、6月19日はOpenAI日本法人が広告テストの開始を発表した日です。
指している出来事が違うだけでした。私が6月10日の通知という起点を知らなかったので、食い違って見えていたのです。
崩れなかったほうが記事の軸になった
日付の件は解けましたが、崩そうとして崩れなかったものが残りました。
「広告の管理機能は米国のみ」という記述です。日本で提供が始まった翌日に取得しても、まだ残っていました。
しかも調べていくと、この一文が残っている状況の重さが分かってきました。詳しくは後半で書きます。
6月10日の通知から8月11日まで、5つの日付が並ぶ

日本での経緯を、もう少し丁寧に確認します。
OpenAI日本法人が6月19日に発表している
国内メディアの記事には、こう書かれています。
米OpenAIの日本法人は6月19日、ChatGPTでの広告表示テストを日本でも始めたと発表した。
発表主体はOpenAIの日本法人です。本社のブログではありません。
このことは、後で効いてきます。英語版のブログには、6月の追記が一切入っていないからです。保存記録で6月17日・6月22日・7月13日・8月4日の各時点を確認しましたが、最新の追記は5月7日のままでした。
日本で広告が始まったことは、本社のブログには2か月間書かれていなかったことになります。
広告を扱うのは3社のグループ会社
日本経済新聞の見出しは「電通や博報堂が仲介」でした。
正確には、発表しているのは電通デジタル、Hakuhodo DY ONE、サイバーエージェントの3社です。前2社は電通・博報堂の本体ではなく、グループ会社にあたります。
3社の発表はいずれも6月18日付です。電通デジタルの発表は18時25分でした。
各社の発表に開始日は書かれていない
念のため確認しましたが、3社の発表文には広告表示の開始日が書かれていません。
書かれているのは「取り扱いを開始した」という自社側の話であって、ユーザーの画面に広告が出る日ではありません。ここを混同すると、6月18日を開始日として書いてしまいます。
見出しは今も「テスト」。OpenAIは終了を宣言していない

8月11日の追記をどう位置づけるか、という話をします。
testからpilotを経てlaunchedへ
追記のたびに、OpenAIが使う語が変わっています。
| 日付 | 使われている語 |
|---|---|
| 2月9日 | we’re beginning to test(テストを開始する) |
| 3月26日 | our ads pilot(広告パイロット) |
| 5月7日 | expand the ads pilot(パイロットを拡大する) |
| 8月11日 | has now launched(提供を開始した) |
test から pilot を経て launched へ動いています。そして8月11日の追記で初めて、製品名として「ChatGPT Ads」「ChatGPT 広告」という語が記事に登場しました。
それでもページの題名は変わっていない
ところが、記事のタイトルは「Testing ads in ChatGPT」のままです。日本語版も「ChatGPT での広告のテスト」のまま。
ヘルプ記事も同じです。「During this test」「During the test」「For this early test」といった表現が、今も残っています。広告の提供国を扱う別のヘルプにも「テストの拡大に伴って対象国は今後も変わり得る」という趣旨の記述があります。
OpenAIはパイロットの終了を宣言していません。したがって本記事では「テストを終えて正式版になった」とは書きません。書けるのは「提供開始という語を初めて使った」までです。
リリースノートに日本の記載がない
もう1点あります。
ChatGPTのリリースノートを日付順にたどると、広告の展開について書かれているのは米国と豪州・ニュージーランドの分だけでした。日本での開始は記録されていません。
広告の管理機能は「米国のみ」と書かれたまま残っている

ここが本記事の中心です。
公式ヘルプに残っている一文の逐語
OpenAIの公式ヘルプに、次の一文があります。
広告の管理機能は、米国の無料版および Go プランのユーザーのみが利用できます。
英語版も同じです。
Ad controls are only available for Free and Go users in the US.
日本で広告が出ているのに、それを管理する機能は米国限定と書かれています。
このヘルプ記事の最終更新は、日本時間の8月12日3時48分でした。日本での提供開始を告知した直後にあたります。
8月11日にこの記事は書き換えられている
見落としではないか、と考えました。確かめると、そう単純ではありませんでした。
同じヘルプ記事は8月11日に実質的な改稿を受けています。年齢判定に関する説明、ログアウト時の扱い、広告の表示順に関する説明が書き換わっていました。
手を入れた記事の中で、この一文だけが残ったことになります。
同じ記事の中でも食い違っている
さらに、同じ記事の後半には別の書き方があります。地域や利用資格に応じて表示される、広告のテストを実施している地域でのみ表示される、という趣旨の条件付きの記述です。
米国限定と書いた箇所と、地域条件で書いた箇所が同居しています。
日本語版についても補足があります。この記事は機械翻訳ではなく人手で翻訳された扱いになっており、6月24日に日本語版として独自の更新も受けていました。その版でも、米国限定の一文は翻訳されたうえで残っています。
更新漏れかどうかは断定できない
とはいえ、これを「更新漏れ」と断定はできません。実際に日本で管理機能が使えるかどうかは、OpenAIが公式に明示していないからです。
本記事で書けるのは事実の並置までです。ブログは日本を名指しして提供開始と書き、ヘルプは管理機能を米国限定と書いている。読者が公式情報から判断できない状態になっています。
月1,400円のGoでは、広告を消せない設計になっている

有料プランの話に移ります。ここは誤解が起きやすい部分です。
広告が出るのはFreeとGoの2つ
広告が表示されるのは、無料版とGoプランです。Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationには表示されません。
日本での価格は、Goが月1,400円、Plusが月3,000円です。税込か税抜かは、料金ページに明記がありませんでした。
つまり月1,400円を払っていても広告は出ます。
広告なしプランは無料版の選択肢
では、Goのまま広告を消せるのか。ヘルプにこう書かれています。
広告なしプランは、無料版のオプションです。有料プランをご利用の場合、利用するには無料版に戻す必要があります。または、デフォルトで広告なしの Plus や Pro などのプランにアップグレードする必要があります。
Goの料金のままでは、広告を消せません。選択肢は、無料版に戻るか、Plus以上に上げるかの2つになります。
ただし「後から広告が入った」わけではない
ここは公平に書く必要があります。
Goの日本提供開始は2026年1月16日です。そしてこの日は、OpenAIが「無料版とGoで広告のテストを開始する」という方針を発表した日と同じで、しかも同じ記事に書かれていました。
つまりGoは当初から、広告付きを前提とした低価格プランとして案内されています。後から広告が入った、という書き方は正確ではありません。
料金ページの広告注記が不揃いだった
とはいえ、案内の仕方には不揃いなところがあります。
日本語の料金ページを見ると、Goのカードには「このプランには広告が表示される場合があります」という注記があります。ところが無料版のカードには、広告に関する記載が一切ありません。
広告が出る主な対象は無料版のほうです。
広告を切ると画像生成とdeep researchも使えなくなる

オプトアウトの中身を確認します。
ブログはメッセージ数のことしか書いていない
発表記事の逐語はこうです。
広告を表示したくない場合は、Plus または Pro プランにアップグレードするか、無料プランで広告をオプトアウトして、1日あたりの無料メッセージ数を減らすことで対応可能です。
減るのはメッセージ数だけ、と読めます。
ヘルプには機能も減ると書かれている
ヘルプを開くと、違うことが書かれていました。
利用上限が低くなり、利用できる機能が少なくなります(例えば、メッセージ数が減り、画像生成や deep research などの一部ツールが使えなくなります)
画像生成とdeep researchが使えなくなります。
私は当初、この記述が英語版ヘルプにしかないと考えていました。確かめたところ違いました。日本語版ヘルプにも同じ記事の3か所に書かれています。
差があるのは言語間ではなく、ブログとヘルプの間でした。
減るメッセージ数は公表されていない
では、メッセージ数はいくつになるのか。
公表されていません。オプトアウトした場合の数も、しなかった場合の数も、ヘルプにも設定画面の説明にもリリースノートにも見当たりませんでした。
読者は「広告を見る」と「メッセージが減る」を比べたいはずですが、比べるための数字が出ていません。
非表示・パーソナライズ・広告なしは別物
なお、混同しやすい操作が3つあります。
| 操作 | 何が起きるか |
|---|---|
| 広告を非表示にする | その広告が消える |
| パーソナライズを切る | 広告は消えない。表示内容の最適化が止まるだけ |
| 広告なしプランを選ぶ | 広告は消えるが、上限と機能が減る |
パーソナライズを切っても広告は消えません。ここは公式に明記されています。
表示順は関連性だけでなく、広告主の入札額でも決まる

広告がどう選ばれるかを確認します。
ブログは関連性だけを書いている
発表記事にはこうあります。
広告主が複数いる場合は、チャットとの関連性が最も高い広告主の広告を優先して表示します。
関連性で決まる、と読めます。
ヘルプには入札の話が書かれている
ヘルプを見ると、仕組みが説明されていました。
関連性で重みづけしたオークションで決まる方式で、広告主は広告グループ単位で入札額の上限を設定します。課金方式は表示回数あたりとクリックあたりの2種類です。
関連性だけでなく、いくら払うかも表示順に効きます。この点はブログ本文には書かれていません。
出せる広告のカテゴリは今のところ狭い
どんな広告が出るのかも確認しました。
広告ポリシーには、テスト期間中の出稿対象がこう書かれています。生活用品や家庭用品、地域のサービス、旅行や体験といった消費者向けの分野が中心です。
いまのところ、目にする広告の種類は限られています。
課金の方式は2つあります。表示回数あたりで払う方式と、クリックあたりで払う方式です。一般的なネット広告と同じ考え方になります。
削除は「ワンタップ」だが即時ではない
もう1点。発表記事は「ワンタップで広告データを削除」できると書いています。
ヘルプの逐語はこうです。
データは最大30日間保持され、その後当社サーバーから削除されます
広告への利用は止まりますが、サーバーからの完全な削除には最大30日かかります。ワンタップという語感との差は、押さえておいてよいと思います。
広告履歴の収集はプライバシーポリシーに明記されている

データの扱いを確認します。ここでも私の見立てが1つ崩れました。
最初は「記述がない」と思っていた
日本語のプライバシーポリシーを開いて、広告に関する記述が見当たらないと考えました。日本で広告が始まったのにポリシーが追いついていない、と書くつもりでした。
参照する版を間違えていました。私が見ていたのは2026年2月6日時点のもので、現行版は7月30日に更新されています。
7月30日の現行版には明記されていた
現行の日本語版に、次の記述があります。
Free 及び Go ユーザーに対しては、お客様が閲覧又は関与した広告コンテンツの種類など、お客様の広告履歴や興味・関心に関する情報を収集する場合があります。
広告履歴と興味関心の収集は、ポリシーに明記されています。私の見立ては誤りでした。
米国州法向けの開示が消えている
もう1つ、版を比べて気づいたことがあります。
2026年2月時点のプライバシーポリシーには、米国の州法に基づく追加開示という節がありました。個人データを売らない、ターゲティング広告のために共有しない、という趣旨の記述がそこに置かれていました。
現行版では、この節ごと見当たりません。
広告を始めた企業がこの記述を維持できなくなるのは、筋としては理解できます。ただし削除の事実そのものは、どこにも告知されていません。
情報は広告主からOpenAIへも流れる
そのうえで、逆方向の記述にも触れておきます。
当社は、広告主その他のデータパートナーから情報の提供を受けることがあり…例えば、当社は、お客様がこれらの広告主から行う購入に関する情報を受領する場合があります。
広告主からOpenAIへ、購入に関する情報が流れることがあります。
発表記事が強調しているのは「広告主はチャットにアクセスできない」という向きです。逆向きの流れについては、ブログ本文には書かれていません。
停止済みのAtlasが、除外条件に残ったままになっている

広告が表示されない条件も確認しました。ここで妙なものを見つけました。
記事本文に載っていない除外が3つある
発表記事に書かれている除外条件は、プラン、18歳未満、機微なトピックの3つです。
ヘルプにはさらに3つありました。一時チャット、ChatGPT Atlasブラウザ、テスト対象地域外です。
一時チャットで広告が出ないことは、費用をかけずに使える回避策として実用的です。
Atlasは8月9日に提供を終えている
問題はもう1つのほうです。ヘルプの逐語はこうです。
During this test, ads do not appear in the ChatGPT Atlas browser.
このテスト中、ChatGPT Atlasブラウザには広告が表示されない。
ChatGPT Atlasは2026年8月9日に提供を終了しています。OpenAI自身が7月9日のリリースノートで「2026年8月9日に動作を停止する予定」と告知していました。
すでに存在しない製品が、除外条件として残っています。しかもこのヘルプは8月11日に改稿されています。
18歳未満かどうかは推定で判断される
年齢の扱いも確認しました。
OpenAIは年齢を推定する仕組みを公式に説明しています。使われるシグナルとして挙げられているのは、申告された年齢、アカウントを開設してからの期間、ふだん使っている時間帯、長期的な利用のしかた、話している一般的なトピックです。
身分証による確認ではありません。推定の結果、18歳以上なのに広告が出ないという状態も起こり得ます。
その場合は、外部サービスを使った年齢確認で解除できます。確認が済むと、以後は推定が行われなくなります。
ログアウトしていても広告は出る
もう1点、発表記事とヘルプで食い違う箇所があります。
発表記事は「ログインしている成人ユーザーを対象に」と書いています。ところがヘルプは、ログアウトした状態でも広告が表示される前提で書かれています。その場合は全年齢に適した広告に限られる、という説明です。
「ログインしなければ広告は出ない」とは書けません。
機微なトピックの説明も4月から古い
同じことが、発表記事の本文にも起きています。
本文は「健康、メンタルヘルス、政治など」を機微なトピックとして挙げています。ところが広告ポリシーの側は2026年4月に改定されており、医療・法律・金融の助言に関する文脈は一律の除外対象から外れました。現在の除外は個人の健康とメンタルヘルスに絞られています。
本文の記述は2月9日時点のままで、更新されていません。
なお、政治については2種類の規制があります。政治的な会話の近くに広告を置かないという配置の規制と、政治広告そのものを出稿できないという規制です。両方が存在します。
Copilotは2025年、Perplexityは2026年2月に撤退した

他社の状況も確認しました。ここは大きく見立てを外していました。
「AIに広告が入るのは初」ではない
当初、私は「対話型AIに広告が入るのは新しい動き」という枠で書こうとしていました。成り立ちません。
| サービス | 広告の状況 |
|---|---|
| Bing Chat(現Copilot) | 2023年2月のプレビューで一部表示。5月にチャット広告の仕組みを発表 |
| Google AI Overviews | 2024年10月3日、米国モバイルで開始。現在12か国、英語での配信 |
| Perplexity | 2024年11月に導入 → 2026年2月に打ち切りと報じられる |
| Gemini アプリ | 広告なし |
| Claude | 広告なし。2026年2月4日に入れない方針を表明 |
日本語のCopilot広告は1年以上前から
日本の読者にとって重要なのはここです。
Microsoftは2025年3月5日に、Copilotの広告をスペイン語と日本語へ拡大すると予告しています。日本でのCopilot広告は2025年4月にテストが始まったと報じられました。
ChatGPTの日本上陸より1年以上早い。「日本のAIについに広告が」という書き方は成立しません。
GoogleのAI回答内広告は日本では出ていない
もう1点、混同しやすい部分があります。
GoogleがAIの回答の中に広告を入れているのは、12か国で英語での配信に限られます。日本は対象外です。
日本で見えているのは、AIによる概要の上下に出る従来型の検索広告です。ここを区別せずに「Googleも広告を入れている」と書くと、誤解を招きます。
Perplexityは広告から退いている
そして見落としていた事実があります。
Perplexityは広告から退いています。2024年11月に導入したものの、2025年10月に新規の広告主受付を止め、2026年2月18日に打ち切りが報じられました。同社のサイトには現在、第三者広告を販売するために技術を使うことはない、という趣旨の記述があります。
ただしこれは同社の公式発表ではなく、報道と現行ポリシーからの確認です。「完全撤退」と断定はしません。
OpenAIが広告を本格化させた2026年前半に、別の会社は逆方向へ動いています。一方向のトレンドではありません。
Free・Go・Plusの4択を、費用と失うもので比べる

日本の読者にとっての選択肢を整理します。
4つの状態を月額と失うもので並べる
2026年8月12日時点の公式表示価格で並べます。
| 状態 | 月額 | 広告 | 失うもの |
|---|---|---|---|
| 無料版(広告あり) | 0円 | 出る | なし |
| 無料版の広告なしプラン | 0円 | 出ない | 上限が下がり、画像生成やdeep researchが使えなくなる |
| Go | 1,400円 | 出る | 広告なしを選べない |
| Plus | 3,000円 | 出ない | なし |
Goだけが、払っているのに広告が出て、しかも消せない位置にあります。
費用をかけずに広告を避ける方法
プランを変えずに済む方法もあります。一時チャットを使うことです。
一時チャットでは広告が表示されません。費用はかからず、プラン変更も不要です。
ただし一時チャットは履歴が残らず、メモリも使えません。常用の代替にはならないので、広告を見たくない場面で使い分ける形になります。
設定画面の名称が公式内で割れている
もう1点、実務的な注意があります。
広告に関する設定の名称が、公式文書のあいだで揃っていません。ヘルプは「広告の管理」、プライバシーポリシーは「広告制御」と書いています。ヘルプ自身も「文言はプラットフォームによって異なる場合があります」と断っています。
ウェブ版では設定画面の広告関連の項目から確認できます。名称が一致しなくても、同じものだと考えて差し支えありません。
まとめ:日本の読者が8月12日時点で確認できる3点
本記事の内容を整理します。
1. 8月11日は日本で広告が始まった日ではない
日本での配信は6月19日にOpenAI日本法人が発表しています。起点は6月10日のユーザー宛メールで、プライバシーポリシーの改定発効日として6月22日が告知されていました。
2. OpenAIはテストの終了を宣言していない
記事のタイトルは今も「ChatGPT での広告のテスト」で、ヘルプにも「このテスト中」という表現が残っています。書けるのは「提供開始という語を初めて使った」までです。
3. 広告を消す機能の提供地域が、公式内で食い違っている
ヘルプは「米国の無料版およびGoプランのユーザーのみ」と書き、同じ記事の後半は地域条件で書いています。この記事は8月11日に改稿を受けていますが、この一文は残りました。
4. 月1,400円のGoでは広告を消せない
広告なしプランは無料版の選択肢です。Goのまま消すことはできません。ただしGoは2026年1月16日の提供開始時点から、広告付き前提の低価格プランとして案内されています。
5. 広告を切ると機能も減る
ブログはメッセージ数だけを書いていますが、ヘルプには画像生成とdeep researchが使えなくなると書かれています。減る数そのものは公表されていません。
6. ヘルプに古い記述が残っている
8月9日に提供を終えたChatGPT Atlasが、今も広告の除外条件として書かれています。発表記事本文の機微なトピックの説明も、4月のポリシー改定を反映していません。
読者にとっての要点は1つです。広告を消したい場合、公式情報だけでは自分が何をできるか判断できません。まず設定画面に広告の項目があるかを確認するのが、確実な出発点になります。
よくある質問(FAQ)

Q1. 日本のChatGPTに広告が出るようになったのは8月11日からですか。
違います。日本での広告表示は2026年6月19日に始まっています。この日、OpenAIの日本法人が「ChatGPTでの広告表示テストを日本でも始めた」と発表し、国内メディアも同日午前に報じました。起点はさらに前の6月10日で、OpenAIが日本のユーザーへメールを送り、日本向けプライバシーポリシーの改定を6月22日に発効すると通知しています。8月11日は、2月9日公開の英語ブログに「提供を開始しました」という段落が追記された日です。
Q2. 有料プランなら広告は出ませんか。
プランによります。Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationでは広告は表示されません。ただし月1,400円のGoプランは有料ですが広告の対象で、しかもGoのままでは広告を消せません。ヘルプには「広告なしプランは、無料版のオプションです。有料プランをご利用の場合、利用するには無料版に戻す必要があります」と書かれています。Goで広告を消すには、無料版に戻るか、Plus(月3,000円)以上に上げることになります。
Q3. 広告をオプトアウトすると何が起きますか。
発表記事には「1日あたりの無料メッセージ数を減らす」とだけ書かれていますが、ヘルプにはもう少し詳しく書かれています。「利用上限が低くなり、利用できる機能が少なくなります(例えば、メッセージ数が減り、画像生成や deep research などの一部ツールが使えなくなります)」。減るメッセージ数の具体的な値は公表されていません。なお、パーソナライズを切っても広告は消えない点は公式に明記されています。費用をかけずに広告を避けるなら、一時チャットを使う方法があります。
筆者より
この記事は、書く前に2回の検証をかけています。1回目で111項目、2回目は1回目の結論そのものを崩しにいって67項目を確認しました。2回目では9件が反証されました。
いちばん大きく崩れたのは、日本語のプライバシーポリシーに広告の記述がないという見立てです。参照していたのが2月6日版で、現行の7月30日版には明確に書かれていました。版を間違えたまま書いていたら、事実に反する指摘をするところでした。
競合の整理も外していました。「AIに広告が入るのは新しい動き」という枠は成り立ちません。Bing Chatが2023年、GoogleのAI Overviewsが2024年10月に先行しており、日本語のCopilot広告はChatGPTより1年以上早く始まっています。
崩れなかったのが「広告の管理機能は米国のみ」という一文でした。同じ記事が8月11日に改稿を受けているのに、この一文だけが残っている。更新漏れとは断定できないので、事実を並べるにとどめました。
数字と逐語に誤りはありません。気になったのは、広告を消したい人が、公式情報だけでは自分に何ができるか分からない状態になっていることです。
参考資料
- OpenAI「Testing ads in ChatGPT」英語版(初回公開2026年2月9日、最終更新2026年8月11日)
- OpenAI「ChatGPT での広告のテスト」日本語版
- OpenAI ヘルプセンター「Ads in ChatGPT」英語版・日本語版
- OpenAI ヘルプセンター「Ads in ChatGPT: the basics」
- OpenAI ヘルプセンター「What is ChatGPT Go?」
- OpenAI ヘルプセンター「Ads Manager Availability」
- OpenAI「Ad policies」(v1.4、2026年8月10日更新)
- OpenAI プライバシーポリシー 日本語版(2026年7月30日更新)
- OpenAI 料金ページ 日本語版
- ChatGPT リリースノート
- 日本経済新聞「ChatGPT内に広告表示、日本でOpenAIが展開 電通や博報堂が仲介」(2026年6月18日)
- ITmedia AI+(2026年6月19日)
- Impress Watch(2026年6月19日)
- 電通デジタル/Hakuhodo DY ONE 各社リリース(2026年6月18日)
- Criteo「An update on Criteo’s integration with OpenAI」(2026年6月22日)
- Microsoft 公式ブログ(2025年3月5日、Copilot広告の言語拡大)
- Google 広告ヘルプ(AIによる概要内の広告について)
- Anthropic 公式発表(2026年2月4日)
- Internet Archive Wayback Machine(当該ブログおよびヘルプの過去版)












お気軽にコメントどうぞ